石川県能美市。
北の大地でゆずが作られている町。

ここでは還暦を超える農家さんが、わずか数名でゆず畑の管理をしている。

昭和の終わりに始めたゆずの生産は、昔では常識だった”農家の家にはゆずの木”という話と、
80歳の農家さんが教えてくれた郷土料理「ゆず味噌」からも知れるほど、
この地域の人々と密接に関わってきた。
今回は能美市役所と北陸先端技術大学院大学の協力のもとWANOWAのプロジェクト第一弾を始めることができた。
北陸先端技術大学院大学の研究員でもあり、さんのきファクトリー合同会社の代表(森進太郎さん)の案内で、
まずはゆず畑を見学に行く。

現役で無農薬ゆずを作っている塚田さん。(写真右)

あたり一面のゆず畑。実がなるのは11月頃。取材当時は花が咲き始めた頃で、畑には花の香りが漂っていた。

 

 

しかし、最盛期に50戸の農家が生産していた国造ゆずも、高齢化と後継者不足により、今では減ってしまった。
ゆずの生産を維持するために何か出来ることはないか、とプロジェクトはスタートした。
実際に農作業をしている姿を見せてもらったが、とにかく並みの体力では出来ないような力仕事で驚いた。
ゆずの木には鋭い棘がある。収穫は手作業のためその棘に刺さらないように軍手をし、
はしごに登り、一つ一つ手でもぎ取っている。
無農薬栽培だからこその手間暇が垣間見え、更にこの貴重な農作物をたくさんの人に知ってもらいたいと思った。

 

 

肥料もゆずを発酵させたものを使用。そのため落ちている種が発芽し、ゆずの新芽が出ているのも地面にちらほら見られる。

 

 

柑橘の木にはアゲハ蝶が群がる。

ここで作っているゆず果汁はゆずそのものの香りがして、酸っぱさの中に甘さがある上品な果汁である。
その果汁を絞った後の皮にも香りや精油がたくさん含まれており、
無農薬の贅沢な成分を抽出して、WANOWAのハンドクリームやフェイスパックは誕生した。

 

農家さんと集まってゆず果汁の試飲会をしているシーン

 

その時取れたゆずによって微妙に味わいが違うのもまた、手作りならではの楽しさ。
WANOWAもまた、毎年収穫されるゆずの違いで唯一無二の商品になっている。

 

 

 

 

 

 


 

 


写真・文章:丸岡亮