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こんにちは。台東区障害者就労支援室の望月と申します。
今回は、私の勤務している就労支援室の仕事内容や、今回のプロジェクトについて思っている事など書けたらと思っています。
まず、台東区障害者就労支援室の業務ですが、主に3つの事業から組立っています。
1つ目が、就労支援事業です。
一般就労を希望される障害者に就労に必要な様々な支援を行い、関係機関と連携を図りながら、就労先に1日でも長く勤められるようにする為の支援を行っています。
2つ目は、就労トレーニング事業です。
障害者の方へ一般就労に向けたトレーニングを行っていただき、ご本人の特性や課題、得意な事、苦手な事などを知ることによって、適切なジョブマッチングを行えるようする事が目的です。
トレーニングを行う場所が、区役所や保健所など実際に業務を行っている環境の中での軽作業(封入封緘・丁合など)なので、訓練施設と違った体験も出来ます。
3つ目は、作業所等経営ネットワーク事業です。
区内にある就労継続支援B型事業所をネットワーク化し、1つの事業所では受注出来ない大型ロットをネットワークを活用し、複数の事業所で受注する為の調整等を行います。
また、自主製品の販売や企画なども検討しています。
じつは、このネットワーク事業の検討の過程で、今回のプロジェクトが生まれました。
キャライノベイトの太田さんや、ネットワークに参加している事業所のサービス管理責任者と話している時に「コラボできないかな~」「出来たら楽しそう」とこんな話からスタートしたと思います。
企画を進めていく上でメンバーを集めて会議をする事にしました。
会議もフットワークを軽くする為に少人数制にして、短い期間で集中して行いました。
毎回、脱線し漫談のようなやり取りに付き合ってくれる濱本さん、さらに乗っかってくれる太田さん、その会話を冷静な目で見つめているキャライノベイトの川嵜さん(笑)
皆、よく笑う会議でした。
アイディアが次から次へと出てきて、話しが止まらず会議が長くなる事もしばしば。でも、とても楽しく充実した時間でした!
今回のプロジェクトでやりたかった事は、区内の様々な事業所が集まって仲良くなる。
他の事業所を知ってもらって、他事業所の利用者や職員が一緒になって、楽しく1つの作品を作るという事。
台東区に限らずですが、種別の違う事業所ですとなかなか事業所間の交流もなく、どんな特色があるかなど知る事もほとんどないのです。
ネットワーク事業で会議などはしていましたが、一部分しか見えて来ないのが現状。
ましてや楽しもうなんて.....
でも、せっかく作品作るなら職員も楽しまなくちゃつまらない!職員が楽しまなくちゃ利用者も楽しめないし!
会議ではよく、職員も楽しんでもらおう!と話し合っていました。
あとは、職員も利用者も、自分の居る事業所以外の職員や利用者を知ってもらえたらうれしいな、とも思っていました。
もちろんこのプロジェクトを通して、利用者のたくさんの笑顔も見たかったです。
事業所を回っている時に「今日は、楽しかったよ」と笑顔で言われた時は、幸せな気分になれました。
2020年はコロナウイルス感染症の影響でイベントがほとんど出来ない状態だったので、利用者もたくさん楽しんでもらいたと思う気持ちも強くありました。
そして、利用者の家族にも製品の香りを調合してもらうなどの協力を得、色々な方の力が集約した製品になったと思います。
今回のチャレンジで、これから進む道が少し見えてきたように思います。
区内の福祉事業所、企業、利用者、家族、職員と一緒に取り組めるプロジェクトを今後も作って行きたいと思っています。
じつは、このプロジェクトより前から、色々な場面で私がよく使っているフレーズがありました。
それが、「オール台東」です。
ジャンルを超えて、事業所間の垣根を越えて、皆で作り上げる物を考えて行きたい。
今回はそんな思いの第一歩になった気がします。
これからも楽しいプロジェクトを作って行ければ良いなと思っています。

<JOY’Nのこれまでの記事はこちら>

文章:望月淳(台東区障害者就労支援室)