令和6年能登半島地震により被災された皆様に、心からお見舞い申し上げるとともに、復興に尽力されている皆様には、安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。

少しでも復興の役に立てたら…という思いから、石川県白山市の蒸留所[EarthRing]と協力し、石川県の県木である[能登ひば]の建材として使用出来なくなった木材を蒸留した香りで商品を開発し、2024年2月20日にWANOWA能登ひばルームスプレーの販売を開始しました。
※能登ひばは、能登森林組合の管理のもと採られており、この土地でしか採れません。

キャライノベイトやWANOWA商品のことを知ってくださっている皆さまから、「頑張って!」というエールで集まっている寄付金。
2024年6月11日、販売途中ではございますが、1日でも早く寄付をさせていただきお役に立てればと、購入いただいた皆さまの想いと共に売上の全利益「280,035円」を復興支援金として能登森林組合様へ寄付をいたしました。


※左より:能登森林組合・代表理事組合長 亀井様と(株)キャライノベイト代表・清水

ご対応いただいたのは、能登森林組合代表理事組合長、石川県森林組合連合会理事(※)の亀井 順一郎様(石川県輪島市ご出身)。
「心が折れそうなところを前向きにしてくれます。 ありがたい。」と言っていただき、代表・清水も胸が熱くなりました。

亀井様によると、「石川県能登地方で起こった最大震度7以上の地震が引き起こした影響は、地元の人たちでも信じ難い街中の状況になってしまった。林業を生業にしている方々がおり、『放棄するのか』『続けるのか』悩む方々が多いのではないだろうか。

珠洲市は、2022年と2023年にも地震があったため、家を直した後にまた地震が発生した方もおられる。今回は被害も大きく、家を失くした方を想うと、心が痛む。避難所で過ごした方もどうにもならずに、金沢へ引っ越した方も。」と、自然災害の恐ろしさを痛感させられる現地の状況に、我々も言葉が出ませんでした。


※能登町の山林で見た倒木の状況

また、「山の仕事は、木を育てる時間の単位が長く、即収入にならない。山を先祖から受け継いで、次の代へ遺していきたい想いはあるが、
(今回の地震で自分の住まいを無くし、生活していくために、地元を離れざるを得ず、仕事もなくなってしまうということで)林業の仕事を手放す方々も多いのではないだろうか。」と、
普段から山に接している亀井様の言葉は、一言一句にとても重みがありました。


※珠洲市で見た倒壊の状況


※珠洲市で見たがれきの状況


※珠洲市で見た立ち入り危険の張り紙


※珠洲市で見た崩落の状況

道路を直す優先順位としては、一般道→林道→木を伐りだす脇道の順になっていくため、
「木を山から伐り出す時期は、いつになるか分からないのが現状」と亀井様。
3月頃までは一般道ですら車が走れない状況の所が多かったようで、我々が伺った6月でも、実際に街の中を移動すると未だに通行止めのままになっている場所もありました。

自分たちができることは微力かも知れませんが、現地の方々を想い続け、何かしらの形で継続していく必要があると感じました。
まずは[伝えていくこと]を続けていくこと。そして、今回のように皆さまの温かい想いで集まった寄付を通じて、支援を継続していけたらと強く思っています。

(※)能登森林組合について(2024年3月現在)
■管轄する区域
能登半島先端部に位置する輪島市・珠洲市・能登町・穴水町の2市2町
■主な事業
森林整備(利用間伐・保育・調査)、販売(林産・木材流通)、加工(木製品・円柱ほか)
■管内の森林資源
民有林84,00ha、その50%42,000haが人工林
■主な樹種
スギ26,000ha、アテ(能登ヒバ)9,500ha
※アテ(能登ヒバ)について
石川県の県木で能登半島(能登森林組合管内)が主な造林地。独特の清々しい香りや優れた耐久性と強度など、多くの効能を有すると共に花粉が非常に少なく、管内の植栽樹種として苗木の増産を計画中。2022年「能登のアテ林業」として日本林業遺産に認定(日本森林学会)
■被害状況について
2024年元日に発生した「令和6年能登半島地震」により、管内の広範囲での山地崩壊、林道等の被害や組合事務所及び施設等に多くの被害が発生